落合平塚市長の20のウソ

1.落合市長は「自然環境に配慮して公園として整備する」と言っているが、その整備計画の内容は市民のための公園ではなく、実質的な事業者のための「道の駅」である。落合市長は政策公約で掲げた「道の駅」建設に地元から批判があったことから、今回の整備は「道の駅」ではないと説明しているが、その違いは国交省が規定する道の駅に要求される「24時間利用できる無料の駐車場と公衆トイレ」を、事業者のために有料としただけで、その他の内容はまったく「道の駅」である。駐車場を有料としたから「道の駅」ではないとの説明も、つくるのは公園であるという説明も、実質的には「ウソ」である。

 

2.落合市長は、公園施設をつくるためには最小限でも樹林帯を伐採する必要があると言っていますが、そもそも平塚市がつくろうとしているのは公園施設ではなく「道の駅」であり、駐車場である。

 

3.落合市長は、樹林帯の伐採は最小限にする、海岸林はできるだけ残すと言っているが、最小限がどれだけなのか明言を避けている。事業者側は、実際は9割以上を伐採することになると言っていることから、落合市長の説明はウソと言うことになる。落合市長は、海岸林の防災や飛砂防止の役割を無視し、とにかく樹林帯は薄暗くて近寄りがたく、ホームレスもいて汚くて治安上の問題もあるから、国道から海が見通せるまで完全に伐採するべきだということを言っているわけだから、できるだけ残すという説明はウソで、できるだけ伐採するという方針だ。樹林帯を海岸の自然環境として現在より健全なものにできないか検討するというのは、保全に名を借りた皆伐だ。

 

4.落合市長は、公園予定地の周辺に広がる住宅地などの夜の静穏・静寂や環境をどう守るかというものを、しっかりと検討して計画に反映をすると言っているが、この狭い場所に年間76万人の来場者を呼び込みたい、そのために24時間営業の広大な駐車場を設けると言っていることから、住宅地などの夜の静穏・静寂や環境を守るという意見はウソで、やろうとしていることは全くの真逆だ。

 

5.落合市長は、「子育てするなら平塚」というキャッチフレーズを掲げて、特に安心・安全に子ども・親子が海岸で遊ぶことができるのか、そういうことも含めて海辺の総合公園として、子どもや親子連れのために、更なる工夫はできないか検討すると言っているが、安心・安全な海岸づくりは全くのウソだ。整備計画の実態は海辺の公園ではなく広大な駐車場を備えた「道の駅」であり、商業施設から200メートルも遠く離れ、国道からも見通せない駐車場は、人目もつかない治安上も問題な場所となる。前面の海は海水浴もできない危険な海にもかかわらず、多くの子ども達を呼び込むのは安心・安全とは逆行した行為だ。

 

6.バーベキュー場は、市民が使える公園施設(一般的な公園における社会教育施設)ではなく、巨大な焼き肉店である。落合市長はバーベキューレストランと言って、民間事業者の焼き肉店であることをごまかしウソをついて、印象操作しようとしている。

 

7.市民が無料で入れる広場は敷地全体の1割もない。そこからは入場有料の焼き肉店が海側の盛土上にあって視線の邪魔をしているので海も見えない。海の絶景が楽しめる公園というのはウソである。広場部分は凹地なので、雨が降ればぬかるんで水溜まりになる可能性もある。

 

8.眺望テラスは両側が崖で危険な盛り土の上にある。車椅子の人も避難できるようにと言うが、50mもあるスロープを自力で時間内に上るのは困難なため、非常時には役にたたない。前面の海は遊泳には危険で毎年のように事故が発生しているし、砂浜から砂丘に上がるには崖になっていて、大人でも避難するのは容易ではない。相模湾沿岸で最も安全な海岸になるという市長の発言はウソである。

 

9.当初の説明に反して施設規模を四分の一程度に大幅に縮小したため、建坪率制限をクリアする目的から隣接する樹林帯にまで開発敷地を拡大する必要性はなくなったにも拘わらず、海街フェスなどで活用され市民に親しまれている海岸林は汚くて危険だからとウソを吹聴して伐採することを正当化しようとしている。

 

10.   塩害は海岸からの距離で決まるものであり、海岸林の有無に影響されるものではないと説明しているが、学術論文でも、市民が実際に測定した海岸地域の飛来塩分濃度測定結果でも、海岸林の有無が塩害の程度に大きな関連性があることは明らかであり、市長の説明はウソである。

 

11.   飛砂は、地面を這って移動するものであるから、砂浜に面した背の低い犠牲林などの植栽で防ぐことができる。今回の計画では、これらの植栽は伐採せずに保存するので飛砂の影響は増えることはないとの説明はウソである。実際は、海岸の砂は海からの強い風に飛ばされて、地上5m以上の歩道橋上にも降り積もっている。敷地外への飛砂の量が増えることはないとの主張は明らかなウソである。また、飛砂の影響は抑えられると説明しているが、実際には海岸遊歩道の飛砂の除去などに予算を付けているにも拘わらず、実際には現状でも飛砂の除去はできていない。それにも拘わらず、飛砂は防げるとウソを言って海岸に駐車場やサイクリングロードを造ろうとしている。

 

12.   津波などに対する防災に関して、海岸林があるから避難しなくても良いと市民が考えていることは誤りなので、そのような考えは正さなくてはならないと説明しているが、市民はだれ一人としてそのようには考えていない。市民は海岸林が津波を防ぐ防波堤となると考えているという市の主張はウソであり、問題点の意図的なすり替えだ。市民は、海岸林は一定の津波に対しては緩衝帯として、その勢いを弱め避難する時間をかせぐ役割が有り、また津波で車両や船舶が住宅地にまで流されてくるのを防ぐ効果があると言っているのである。

 

13.   今回の整備で開発地まではサイクリングロードを整備する予定らしいが、今回の計画により整備地の海側にサイクリングロードを通すことができなくなり、大磯方面まで整備することは不可能となる。

 

14.   年間76万人の利用者を見込みながら大型観光バスの駐車場もありません。目玉となる施設はBBQ場と称した屋外型の焼き肉店ぐらいで、市民が自由に使える公園は敷地全体のごく一部です。

 

15.   交通事故を誘発する駐車場出入口計画であり、安全な施設計画というのは全くのウソだ。

 

16.   常に飛砂や塩害に襲われる屋外駐車場計画であり、日常的な飛砂の除去は事業者が行うとして、無視している。その費用は結局、利用者や平塚市が委託費として負担し、20年後は全額が市の負担となる。

 

17.   民間の資金やノウハウを活かすPark-PFI制度をつかって市の出費を節約できるかのように説明しているが、国からの補助金は期待できそうだが、民間事業者の負担金は1割だけだ。東側樹林帯に建設する駐車場やコンビニ建物の整備費9割以上は平塚市の負担で、その売り上げは100%民間事業者の収益となるだけでなく、20年間に亘り平塚市は民間事業者に年間約3000万円の管理委託料を支払う契約となっている。コンビニエンスストアについては、ほぼ全額を税金で建設する建物だ。

 

18.   出店料が高すぎて市内事業者が見向きもしないテナント施設。市内事業者のメリットにもなると説明しているがほとんどウソである。メリットを受けるのは工事の一部を請け負う特定の市内企業だけで、一般企業には何の利益もなくむしろ不利益の方が多い。

 

19.   市民に直接説明したことはないのに、議会などを通して説明したと開き直っていること。そして時期が来たら市民の前に出て説明すると言って事業は粛々と進めてしまっているので、市民に説明するというのはウソと言うことになる。

 

20.   落合市長は肌感覚で賛成多数と言っている。実際は市長への手紙や意見書では、市民や市内の団体の85%が反対もしくは計画の見直しを要求していることから賛成多数というのは全くのウソだ。

 

21.   平塚市は、前回の意見公募の結果を市のホームページで公開したが、都合の良い意見のみを選択して編集した結果報告となっている。市は、詳細な結果は後日公表すると言っているがウソで、その後公表されていない。

 

 

22.   落合市長は、賛成多数の根拠として意見公募におけるFAX集計の数値を上げているが、FAXで寄せられたアンケート回答の80%が同一のFAXから送られたことが判明している。その他20%のうちの10%も、もう一台のFAXから送られたものだ。アンケートの内容も市の計画に好意的な意見しか選択肢がないような構成で、実際99%の回答は市の意図的な分類による賛成票となっている。市は議会でアンケートの結果を取り上げて賛成多数であると説明したが、後日議員から問題点を指摘されると市議会議長に誘導されて賛成多数とは言っていないと前言を翻した。市長のウソを隠蔽するためのあからさまなウソであり、市長派議員も巻き込んでのウソの上塗り工作だ。